様々な容器とその歴史

容器とは商品を入れたり包んだりしているものの総称で、ものを運んだり保存したりするために生活のいろいろな場面で使われます。デザインや色、素材は様々なものがありますが、歴史は長く最初は木の葉や石器などの天然素材が使われ、人類の進化とともにいろいろな素材や技術が用いられるようになりました。ヨーロッパではワインや水などを運んだりするために、陶器や動物の革で作った袋が用いられ、日本ではお米や納豆を入れいるために藁が使われ、水筒には竹を使用し、お酒や醤油などは木の樽を使って保存していました。古代メソポタミアでは世界初のガラスが作られ、ガラス瓶として使われるようになり、そのうちドイツでコルク栓が登場し、お酒や清涼飲料水を運ぶために活用されるようになります。

1950年ごろになるとアメリカでパウチが開発され、缶詰と同様に長期保存に活用されるようになりました。容器にはたくさんの種類があり、食品や飲料を密封して長期保存できる缶詰、軽くて割れにくいペットボトル、木製の重箱や紙製の袋である紙袋も容器のひとつです。入れるものの性質により様々な機能のものが使い分けられ、幅広く利用されている道具です。また、容器は再利用することを前提に作られているものと、使い捨てのものがあり、瓶やペットボトルなどは再利用して使われています。

私たちの生活は容器の進化によって支えられており、長期間食べ物を保存したり、一度にたくさんのものを運べるように工夫されています。